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痔の手術を経た記録 その3

2023年10月12日

痔の手術を受けた記録その3の記事。連載形式で進めてきたが、今回で完結である。

今回は手術が終了後の診察に通う日々について。

これまでの経緯については過去のエントリを参考されたい。

痔の手術を経た記録 その1

痔の手術を経た記録 その2

術後の痛みについて

前回のエントリでも以下のようなことを書いた。

「めっちゃ痛いけど、どっちみち前も痛かったんで。少なくとも悪くはなっていないですね。とてもすっきりしたって感じです。」

基本的にはこの通り。術後は普通に尻の穴が痛い。ネットで痔の手術に関する情報を漁っていて「痔の手術をしたら痛みが嘘のようにとれて、帰りはスキップをして帰りました」みたいな記述を見たことがある。

痔の手術を実際に受けて分かったが、この記述はかなり誇張をしている。確かに不快な感覚は嘘のようになくなった。しかし、尻の中の組織を切っているので、痛みがなくなる、ということはありえない。実際に俺も痛みが激しいので、術後に帰宅する際は小股で恐る恐る歩くことしかできなかった。スキップなぞできようもない。

大体一週間くらいは鋭い痛みが続く。ただ、術後をピークとして、段々と和らいでいく感じはあるので、精神的には辛くなかった。

出血について

出血はけっこうする。痔の手術後は大体二週間くらいは、下着が汚れることを覚悟するべきである。

病院でガーゼを貰えるので、それをあてがうのが一般的らしい。

ただ、ガーゼを尻にフィットさせて長時間貼り付けているのは結構難しい。

特に社会人で長時間自宅以外の場所で働く必要がある場合は、朝はうまく張り付けられたけど、途中でずれてしまって…ということが起こりうる。

そんなときに結構役に立つと思ったのが女性用の生理用ナプキン。これは医者も出血対策で勧めていたアイテムである。

人生で初めて装着をしてみたのだけど、これが長時間の使用でもあまりずれない、広範囲をカバーできるので快適だった。

診察通いの日々

術後については経過観察ということで、毎週、通院するように医者から指示をされる。

「経過観察」ということは、とりもなおさず、「尻の穴を観察する」ということである。

診察自体はベッドに横になって、尻の穴を露出させる。そして先生が何か器具を入れて観察をする。

その後の評価のコメントがけっこういい。

「うおー、めっちゃきれい」

「よし、順調だ、グッド。」

「最高だ」

すごく、褒められているという気がする。俺が、ではなく、俺の尻の穴が。

人に尻の穴を見せたことはあまりないし、そもそも自分で自分の尻の穴を見たこともないので、評価をされる、という経験が新鮮だった。

特に「めっちゃきれい」である。自分は容姿端麗には生まれてこなかった。そのため、「きれい」という形容を人に投げられたことは人生でなかった。

そのため、「きれい」と言われたことが初めてである。これは単純に気持ち良い、カタルシスのような何かを感じてさえいた。

この辺は心境の変化にも影響していて、当初は、尻の穴を見せることが恥ずかしいと思って、ズボンを脱ぐことを躊躇しがちだった。

だけど、何回も褒められて自信がついたのか、最後の方は結構、勇ましい感じというか、「俺のケツを見てくれ」みたいな誇らしさを感じながらズボンを脱ぐことができるようになっていた。

女医の診察

通っていた病院には女医が在籍していてたまたま当たったこともあった。

いつも通り診察室に入って尻を出して待機するように指示されて、ベッドに横になる。

医者が入ってくると、いつもの先生ではなく女性の声だった。かなり雑な図で恐縮だが、下の写真のような状態で、女医は手前からしりの穴を見ているので、顔を合わせず、会話だけするような形になった。

以下は会話の記録である。

「傷口みますねー、とてもきれいで順調ですよ。」

「(え…女の人?)はぁ…ありがとうございます。」

「ガーゼはしていないんですか。出血大丈夫ですか?」

「あ、えーと、ガーゼは難しいんで、生理用ナプキンで対策してます。手術の時にそれが良いって聞いたんで」

「なるほど、それは良い考えです!座薬はちゃんと打ってますか」

「はあ、自分なりに打ってます」

「一応座薬しておきますね、このぐらい……ぐいっと…入れて…注入するようにしてください」

「あ、分かりました。(うわーこんなに深く突っ込まないといけないんだー…)」

座薬は自分でも打っていたが、女医に打ってもらった座薬と俺が自分で打つ座薬は明らかに違っていた。

女医の座薬注入はかなり「攻めている」という感じがした。あれに比べると俺の座薬はただの「フリ」だった。

以上が女医の診察の記録である。座薬注入で点数がついたのか、普段より診察料が高かったような気もした。

ちなみに何回か練習はしたが、未だにあの時の女医のレベルで座薬を打つことができないでいる。

診察終了へ

こんな感じで一カ月くらい診察通いをして、先日に終了判定を受ける。

最後にも尻の穴を見せて、「ばっちり」という肯定的な形容を貰えたのでよかった。

約一カ月の間、診察に行くと基本的に上述の通り褒められが発生したので、結構診察に行くのが毎週の楽しみにすらなっていた。

最後に先生に「ありがとうございました、手術をして本当に良かったです」と感謝の意を伝えた。

すると、「ありがとう、そういわれるのが一番嬉しい」という感想が返ってきた。

そういえば、今までこの先生とは尻の穴の話しかしてなかった。このやり取りに心の交流のようなものがあったような気がして、最後にあたたかい気持ちになった。本当に手術を受けて、痛みはなくなったし、初めての経験も沢山させてもらったし、よかったと思う。

おわりに

以上、痔の手術を経た記録であった。

もし痔に悩んでいる人がいて、リアルな体験記として何かの参考になれば幸いである。ではでは。