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痔の手術を経た記録 その2

2023年09月24日

というわけで痔の手術を受けた記録その2の記事。

以前のエントリで肛門に異変を感じてから手術を受ける決意をするまでの経緯を書いた。

痔の手術を経た記録 その1

今回を手術を受けて出社をするまでの記録をする。

それでは続きを書いていく。

会社への報告

先生に確認したところ、痔の手術自体は日帰りで行えるとのことだった。

大体正午に病院を訪問して、夕方には解放されるというタイムスケジュール。

いずれにせよ、会社は休まないといけない。

ネットで調べていると、「痔の手術は日帰りで行えるので、会社にそれと知られずに手術をすることもできる」という記述が目に留まったことがある。

確かに肛門のことだから、何となく隠したいという気持ちも世の中にはあるのだろう。

そういう気持ちがあることも理解できるが、俺は痔の手術を受けることを恥ずかしいことだとは全く思わない。

俺は肛門にトラブルを抱えていて、そのトラブルを取り除くために手術を受ける決意をしたこと、そしてそのために一日お休みを頂きたい、そのように上司に報告をした。

あと、社内で昼礼みたいな文化があって、たまたま手術の前日に当番が回ってくる機会があった。当番の日は何か一言、話をする必要があるんである。

昼礼の場でも肛門にトラブルがあり、手術を受けることを話した。

別に話す必要もなかったかもしれない。でも、こういうことはなるべくオープンにしておきたいと思った。

それはなぜだろうと考える。

たぶん、恥ずかしいと思って行動できない人を自分の周りだけでもなくしたいからじゃないかな、ということを思う。

肛門はいうまでなくデリケートな部位だ。そのため、トラブルを抱えていてもなんとなく病院に行きづらい、という人も多いのではないかと思う。

自分の周りにトラブルを抱えている人がいるかは分からないが、痔は比較的ポピュラーな病気だ。日本人の3人に1人くらいがいぼ痔を抱えている、という説もある。自分がオープンにすることで、トラブルを抱えている人が、何となく行動しやすい空気になるんじゃないかと思ったわけだ。

カミングアウトした反応としては、まぁやっぱりちょっと笑ってる人もいた、という感じ。

あとは女の先輩に励ましてもらう機会もあった。俺は男なので、肛門の話を女性としている、というのが新鮮に感じることもあった。

そして手術へ

客観的な手術の内容は病院から配布された「肛門科日帰り手術のご案内」が参考になる。一部を抜粋する。

手術前の注意

  1. 前の日は十分に睡眠をとってください。
  2. 当日は軽く朝食を済ませてきてください。
  3. 時計、貴金属は外してきてください。
  4. 保険証、診察券、同意書を受付に出してください。
  5. 当日は運転できません。

手術の手順

  1. 術衣に着替え、腕に点滴をした後、浣腸します。
  2. 手術台にうつぶせになり、点滴のところから眠くなる薬を投与します。
  3. お薬が効いた後、腰から麻酔の注射をします。
  4. 麻酔が効いたところで手術が始まります。
  5. 手術完了後、麻酔が覚めるまでベッドで休憩します。
  6. 医師の診察後、お着替えをしていただき、術後の説明をします。

浣腸については前日から当日にかけて、大便がなかった場合に行われるようだ。

自分は大便が出ていたので、浣腸はなかった。

2番の手術台にうつぶせになるタイミングで、「じゃ、患部を出してうつぶせになってくださいね」というようなことを先生に言われる。

俺は手術をしたことがなくて、術衣を身に着けるのも初めてだったので、何となく、術衣を脱げと言われてるのかな、と勘違いをしていた。

術衣をほどいて全裸になろうとしていた。先生に「いや、お尻だけ出してうつぶせになってください」と指摘をされる。

「すみません、初めてなもんで、全部脱ぐのかと勘違いをしていました」

そうして、眠くなる薬を投与された瞬間から意識が朦朧とする。気づいたら5番目の麻酔が覚めるまでベッドで休憩、というフェーズに入っていた。

手術中は何も意識せず、本当に気づいたら終わっていたという感じ。

後は麻酔が抜けるまで休むだけだ。麻酔が抜けたかどうか、という判断は「小便を自力でできるかどうか」という点に依るらしい。

麻酔が効いていると小便を押し出す、という動作をすることができない。そのため、休んでいる間に水をがぶのみして、適当なタイミングで小便ができるかのテストをする。

まれに麻酔が切れても、小便を押し出せない人がいる。そういう人には外科的に取り除く処置をすることもあるようだ。

自分の場合は結構つらかったが、なんとか押し出すことができて、帰宅判定をもらえた。12:00頃に病院にきて終わったのが17:00前くらいだったと思う。

痛み止めなどを処方され、帰宅。

翌日に診察があり、胃腸を整える薬、痛み止め、座薬などを処方される。あとは一週間ごとに診察をして経過をみる、という形になるとのことだった。

術後の感想

術後、当然ながらケツは痛い。出血も継続的にしている。突っ張っているような感覚もある。

だが、少なくとも手術をして前より悪くなったということはない。

痛みはあるものの、いぼ痔特有の異物感、座った時の圧迫感というものは消え去った。痛みには良い痛みと悪い痛みがある。いぼ痔を抱えていた時は、底の見えない井戸の中をひたすら落ちていくかのような、絶望的な悪い痛みをかかえていた。手術をすると、痛みはあるものの、その先に光が見える。例えるなら先の見えるトンネルの中を走っているようなものだ。これは良い痛みだ。

とにかく「すっきりした」という感覚が大きい。まともに座るということができるようになる。大げさではなく、久しぶりに生きている、という感覚がした。

術後の出社にて

出社後、手術前に励ましてくれた女の先輩と会話をする場面があった。

「手術大変だったね、痛いでしょ、大丈夫?」

「めっちゃ痛いけど、どっちみち前も痛かったんで。少なくとも悪くはなっていないですね。とてもすっきりしたって感じです。」

「そっかー、お尻よくなってよかったんだねー。」

「せっかくなんで傷口を見てみますか?」

かつてないほどの失言だった。すこし開放的な気分になりすぎていたのかもしれない。

女の先輩は明らかに俺に対してドン引きをしていた。

続く。