2025年12月31日
2025年も残すところ12/31を残すのみとなった。特別に書きたいことがまだ頭の中で浮かんでいないけど、いろんな人が振り返りエントリを書いているのをみて、自分も今年感じたこととかやったことを残しておこうと思った。ある程度のトピックに分けて2025年のハイライトを書いていきたいと思う。とりとめのない文章が続くかと思うが、最後まで読んでくれたらうれしい。
どんな一年だったかを考えた時に、真っ先に頭に浮かんだのが「インディバンドのライブによくいった一年だった」ということだ。
もともと音楽を聴くのは趣味の一つではあった。そんな中、昨年末に引っ越しをした関係で、新宿・下北沢あたりのライブハウス密集エリアが通勤経路に含まれる形となった。それで、仕事帰りにフラッと寄る機会が増えたのだと思う。ライブに行ってXでフォローした方から別のバンドの情報を得て、イベントに行ってまた別のバンドを知って・・・ということを繰り返した一年だった。その営みの中で一緒に飲んだりする人もできたのがうれしい。人と出会うのはやはり素晴らしい、お世話になりました。
この一年で出会った中で印象に残ったバンドをいくつか紹介したいと思う。
ベースレスの3ピースバンドでアコーディオンとドラム、ギターボーカルの編成。ベースはサポートで元SEBASTIAN Xの飯田さんが入ることも。
TLで「あのよ」のMVが流れてきて気になり、2月の新宿Marbleのイベントで初めてみて衝撃を受けた。あの頃はまだ怪我の治りかけで脚を引きずっていたと思う。小棚木もみじさんのかなぐり捨てるかのような勢いのハスキーボイス・ボーカルがめっちゃ良い。
その歌唱スタイルから高円寺のジャニスと称されることもあるらしい。天真爛漫なキャラクターかと思う一方で寂しくて悲しい歌詞の曲も多く、精神面で重なるところもあるのではと思う。
「手話」という曲がかなり好き。ハスキーな声の伸びが抜けて気持ちいい。この曲は歌詞もすごく好き。具体的には「幸せを望むなら幸せになれない」という部分、いろいろと考えさせられる。追い求める幸せはいつもちょっとだけ自分の姿より上にある。なので、望もうとしてもつかめない、ということを言おうとしているのだと解釈をしている。自分も幸せは過去に対する評価だと考えているので、望もうとしても手に入らないという解釈にはかなり共感する。
こまごまとしたことをここで書いてしまったが、グッドなサウンド、そして小棚木さんの声に乗っかって耳に届く言葉は伝わり方が全然違う。音楽の力というものをものすごく感じる一曲だ。
そして、自分がのっぺら一番好きな曲「私の口はどこだ」。
たぶん今年一番聴いた。ハスキーボイスのラップとバックのサウンドが好きすぎる。バンド名をモチーフにしたかのような芸人さんのラップも聴いていて面白い。
孤高の天才ギタリスト千川新さんが率いるバンド。硬質なギターが攻撃的でむちゃくちゃかっこいい。
このバンドのライブに参加して音楽って研ぎ澄ますと聴いていて心臓がドキドキすることがあるんだ、スリルを感じるんだ、という気づきがあった。ライブを観るといつも通常の感覚ではなくなってしまうので、後にやるバンドの印象が残らないという副作用もある。この点は本当に申し訳ないと思っているが、それほどまでに刺激的。カンフーさんのライブパフォーマンスもギリギリのところを攻めているようで、スリリング。先日のライブでは割と危険めなモッシュが起きていて、「おい、危ねぇっていってんだろ!」と叫びながらフロアに乱入して危険モッシュを静止していてかっこよすぎた。自分のバンド演奏で起きたモッシュを自分で静止する、そんなバンドは観たことがなかった。
自分は参加をしていなかったが、このライブ映像がすさまじい。
自分がインディバンドにはまるきっかけとなった超右腕に在籍するみちのぶななこさんがリードボーカルをする別バンド。伸びのいいボーカルとオルタナのお手本かのようなギターリフセンスが光りまくってる。10月に発売されたWISH I WEREはかなりの名盤だと思う。
英語表記は推測するのguess bandなので、もしかして知的なバンドなのではと一瞬思っていたが、とんでもなかった。知的は知的でもやまいだれがつく意味での「痴的」なバンドだ。ライブ中のMCはとてもここでは書くことはできない。このバンドのせいでライブ中に上半身裸になることの気持ちよさを知ってしまった。
続いて印象に残った出来事など。
hono/mcpを使って輸入実行関税率表をMCPサーバー化したプログラムを発表。
詳細は以下の記事にて。
Cloudflare Workers Tech Talks in Tokyo #6で発表した!
テック系イベントで発表する側の人間になる日がくるとは思わなかった。1ヶ月間かなりのパワーと時間を使って発表の準備をしたが、毎月のように発表をしている人も世の中にはいて、すごいと思うばかりだ。また機会があれば何か発表に挑戦したい。
これも日記に書いた。
NOT A HOTEL FUKUOKA +PENTHOUSEに泊まった
圧倒的宿泊体験。毎年の楽しみができてしまった。
主にClaude Codeを使っている。高度な使い方ができているわけではないが、プログラミングとの向き合い方が根本的に変容した。
圧倒的に効率があがったが、昔のようにバグがあったらネットで調べて、気づいたら一日経ってた、みたいな徒労感も懐かしい気もする。プログラムが動いてすげぇって感動することはなくなった気がする。自分は趣味でプログラミングをやっているので、このあたりの向き合い方は今後考えていく必要がありそう。
数えたら一年間で43冊読んでいた。毎週一冊を一応読みたい冊数の基準にしているので、少し届かなかったか。
特に印象に残った本を紹介する。
シティバンクに勤める為替トレーダーの実話体験。外銀とか投資の世界というとウルフ・オブ・ウォール・ストリートなどのフィクションが真っ先に思い浮かぶが、完全にノンフィクションなのに、フィクションに匹敵するレベルで超絶面白いぶっ飛び世界が語られるのが面白い。特に入社2年目のギャリーが受け取ったボーナスの額がすさまじく、それを周囲に伝えた時の反応がリアルというかそりゃそうなるだろうなという展開。
辺境作家高野さんの新刊。タイトルの通り酒を主食とする部族の取材体験。クレイジージャーニーで放送された回があり、放送しきれなかった話を後日本としてまとめたらしい。珍しくテレビが先にきた本。テレビ放送自体もめちゃくちゃ面白かったが書籍も当然面白い。これからも自分の知らない世界を書き続けて欲しい。
アラビア石油というかつて存在した油田開発を行っていた企業の創業者、山下太郎の伝記。こんなすごい経済人が日本にいたのか!という衝撃。戦後ならではのダーティな商売の話などもあり面白い。未完に終わったが国と結託して密輸を試みるくだりとか、めちゃくちゃハラハラしながら読んでた。最終章の石油開発をかけた攻防もスリリング。これが実話だというから驚きだ。NHK朝ドラなどで映像化してくれないだろうか。
最後に買ってよかったものなど。
Windows PCがクラッシュして色々と面倒くさくなってMacBookを買った。まだ使いこなせてはいないが、やはりプログラミングはしやすいな、という印象。開発環境のセットアップでつまづくことが少ない。ファイルシステムはまだ慣れていなくてWindowsの方が好きかも。会社はWindowsなので、たまに戸惑うことがある。会社では英数かなの切り替えでよくミスってる。
新百合ヶ丘の激うまソーセージショップの名物のコーンビーフ。
2000円程度するが値段以上の価値はある。

これをご飯にかけて食べるだけで幸せな気持ちになる。
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保温鍋。詳細は以下のブログに。
これを使ってチャーシューを作ったり、無水カレーを作ったり、豚の角煮を作ったり、ラタトゥイユ、温泉卵などを作った。一言で言うと長時間保温できる鍋なのだが普通に弱火でことことやるよりうまくなってしまうから不思議だ。
以上、2025年の振り返りだった。
今年も一年間お世話になりありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願いします。
良いお年をお迎えください。ではでは。