QLITRE DIALY

NOT A HOTEL FUKUOKA +PENTHOUSEに泊まった

2025年11月09日

タイトルの通りNOT A HOTEL FUKUOKA +PENTHOUSEに宿泊をしてきた。

経緯については以前に書いたこの日記に詳しい。

NOT A HOTELのMEMBER SHIPを購入した

NOT A HOTELは一言でいうと超すごい別荘を年間10泊の宿泊権から購入できるサービス。

ただし、正直にいって安くはない。いま売り出されているものだと一番安いものでも2,000万円を超えてくる。これは庶民の自分にはなかなか手が出せない金額である。しかし、日記で紹介したMENBER SHIPカードを持っていると、毎年一泊だけ、どこかの施設をランダムで利用できる権利がもらえるのである。

今回はFUKUOKAの+PENTHOUSEが当たったので、そちらに宿泊してきたことになる。

ちなみにNOT A HOTELの利用自体は今年が初めてだ。本当は昨年に初めておとずれるはずだった。しかしながら、不運なことに予定日の少し前に自転車の横転事故で足に大怪我を負ってしまった。そして松葉杖状態となり旅行を断念したという経緯がある。

ちなみにこのときに当たったのはFUKUOKAの+BAR。今回宿泊した+PENTHOUSEと建物自体は同じで、違うルームという位置付け。幸いに今年も福岡エリアのルームがあたったので、街を満喫できたのでよかった。これがもし違うエリアだったら「怪我をしたため福岡に行く機会を逃してしまった」という後悔があったことだろう。

それでは宿泊記録をまとめていく。

入室、昼

ウォレットとNOT A HOTELの連携を行うことで、iOSのアプリに宿泊用のキーが登録される。レセプションなどは施設にはなく、iOSアプリから開錠をして入室ができる。

開錠タイミングは建物の前、エレベーター前、部屋の三段階。

アプリの鍵はメールなどで簡単に分配できる。物理キーだとこうはいかない。これは面白い仕組みだと思った。鍵を誰が持っているかわからなくなってしまった、というよくある事態を防げる。

館内に入ってから写真をたくさん撮った。コメントとともに振り返っていく。

到着ロビー。レコードが置かれている。名盤って感じのアルバムが多い。レコードプレイヤーも用意されており、ちゃんと聴くこともできる。

そのほか、ロビーに酒類が置いてある。ボトル販売で安いものは3,000円くらいから。高いものはサントリーの響が8万円代など。これも端末から電子決済で購入ができる。これは写真を撮るのを忘れてしまった。

エレベーターを降りたらすぐに部屋の扉がある。ここでアプリで開錠する。

入室してすぐに視界に入るリビングルーム。広い、すご!という感想が出る。

カタログスペックでは屋内119平米のテラススペースが2フロアで134平米ほど。

+PENTHOUSEはNOT A HOTEL FUKUOKAの最上階で、屋上スペースが利用できるのが特徴だ。

とりあえず外に出てみた。

テラスは5階併設部分と屋上の2フロアある。カタログ上の宿泊上限は8名となっているが、30人くらいのパーティも余裕で行えそうな広さだ。宿泊はあくまで8名で抑えるとして、そういう用途で使ってもいいのだろうか。

部屋に戻って細部をみていく。

キッチン周り。自分のように一泊だけではなく連泊していくオーナーもいるため、自炊が行えるようになっている。コーヒーが豆から淹れられる。水とコーヒーは無料。

整然とされていてかっこいい。

冷蔵庫の中には有料ドリンクがある。夜にクラフトビールをやっぱり飲んでしまった。

寝室。キングサイズのベッドが一つ。4人くらい寝れるサイズ。宿泊人数が4名を超える場合は布団などを追加することも可能。その場合は有料となる。

バスルーム。なんかもうおしゃれすぎた。

なんとプライベートフィンランドサウナがある。これが一番テンションあがった。

サウナ室温は自分で設定可能。

サウナ着っぽいものとロウリュウセットもある。

初めてロウリュやった。

サウナからすぐに屋外に出て涼めるつくりとなっている。

水風呂もためられる。だけど、さすがに冷たすぎたので全身で入るのは難しかった。この季節なら屋外で涼むだけで十分か。

部屋の設定などはすべてタブレットから行える。照明、室温、カーテンの開け閉め、テレビなどなど。

室内を歩いて動画も撮ってみた。広さがよく伝わると思う。

一通り設備を確認した後はサウナを楽しんで飲みに出かけた。

飲みの記録は自分がやってる飲食店訪問ログ、「飯ログ」にまとめてある。よかったら読んでほしい。

https://meshi-log.info/

夜に酔っ払って帰ってくると昼間と違う表情をみせている。

照明の感じがラグジュアリー。光の入れ方とかものすごくこだわってそう。

近くのお店で買ってきたクラフトビールをテラスで飲む。そんなに寒くはなくてきもちいい。

冷蔵庫内のクラフトビールをやはり開けてしまう。

アートブックをわけもなく眺めた。かっこいいと思う。わけがわからないがかっこいいのがアートだ。そこに理屈はいらない。

風呂に入ってベッドで眠った。寝心地がよかった。

今回の滞在ではルームサービスで朝食を注文していた。これもアプリから予約が簡単にできる。時間になるとスタッフの方が部屋まで届けてくれる。

キッシュにポタージュにサラダ、ラタトゥイユ、フルーツという大満足のセット。

これで一食2,400円ほど。安くはないが、たまに行う贅沢としては許容のできる金額か。

想像はしていたけどやっぱりうまかった。何から何まで手を抜かずにこだわり抜いている。

頭と身体はけっこう二日酔いだった。このあと解消できるかと思ってサウナに入ったが逆に入ったことで悪化した気がした。体調が悪い時は眠るに限るな。チェックアウトまでソファで身体を休める。ソファですらその辺のベッドより寝心地がいいのでは、と思った。

チェックアウト

チェックアウトもアプリ上からワンタッチで行える。

朝食などのルームサービス、冷蔵庫のビールなどの追加料金はアプリ上で請求がくる。あとはApple Payやクレジットカードでスマホ上で簡単に決済ができる。

体験の記録としては以上。

感想、思ったことなど

入室からチェックアウトするその時まで、圧倒的な非日常感を味わえてよかった。

これまで泊まったことのあるホテルとは次元の違うすごみを感じた。これは写真では伝わりづらい部分かと思うが、置いてあるもの全てに快適に過ごせる粋が凝らしてある。ソファや椅子に座ったときは絶妙な座り心地がしたし、バスタブに入った時は足を伸ばすとちょうど気持ちい体制でゆったりとできる。ここにこれがあったらうれしい、みたいな心遣いが随所に感じられる。見た目がおしゃれなホテルは数多くありそうだが、過ごしていて心遣いをここまで感じるホテルはそうそうないのでは。

アプリ体験がとてもいい

アプリで予約から開錠、当日のやりとりまで完結する体験がすごくいい。

上にも書いたけど同行者への鍵の分配も簡単。NFTから始まるというのもなんだかわくわくするし、かなりDX的というか、最先端の技術を駆使してる。

そんな中でオペレーターチャットの対応の良さには。一応最初はAIのボットが対応するようになっているのだけど、AIが対応を終えることはほとんどない。オペレーターさんに回答してもらうケースが圧倒的に多かった。周辺の観光スポット、決済の方法、朝食の時間、ロビーの酒類販売の営業時間など色々なことを聞いたが全てオペレーターさんに対応いただいた。

最後には人が対応する、という業務設計がすばらしい。

周辺のおいしいお店を聞いたりすることもできるのだけど、こういう質問を投げかけるとすぐにオペレーターチャットに切り替わる。この手の情報はAIが返すように設計することも今の時代なら容易に行えそう。そこで、あえて人間に回答をさせるところがさすがだ。こういう飯屋の情報などはやはり情報の向こう側に人がいた方が圧倒的に安心ができる。AIは飯を食うことができないからだ。

買ってよかったMEMBER SHIP

初回の利用だが、以前の日記でこういうことを書いていた。

一方でMEMBERSHIPなら100万~200万の金額で毎年一泊分の権利を購入ができる。

これでも勇気がいる金額ではある。だが、たとえば40年間使うとして、年間に換算すると3万円から4万円ほどである。

この値段でラグジュアリーな別荘に宿泊ができるのはけっこう安いんじゃないかと思った。

これは本当に想像していた通りだったな、と思った。通常なら10万以上かかるであろう部屋を、長いスパンで考えると3-4万程度の値段で泊まれたことになる。

またこれは宿泊権の先買いみたいなもので、物価が上昇すればするほど相対的な購入価値はあがっていく。ちょっと投資っぽい感じで妙味がある。

それとMEMBERSHIPカードはランダムで場所が決まるというゲーム性が面白い。

一年に一回どこかに旅行するきっかけとなるからだ。今回は福岡の町で散々飲み歩いてNOT A HOTELも利用できて本当に楽しい二日間だった。福岡は出張で行ったことはあるのだけど、遊びで行ったのは初めてだった。遊びでくると仕事でくるよりも何倍も楽しい。

空港から近くてコンパクトでおいしいお店がたくさんあってよい街。ここ、住みたいと思った。

おわりに

以上、NOT A HOTEL FUKUOKA +PENTHOUSEの滞在記録と感想だった。

一年に一回のグレイトフルタイムが終わってしまって切ないが、来年も使えるのでそれを目指してがんばっていくしかない。ではでは。