2026年04月19日
毎週恒例の日記更新。このブログのテーマとして「初めてやったことは記録しておく」というものがある。
というわけで今日は初めてOSSにコントリビュートした話について。
「初めて」と書いたが厳密に言えば初めてではない。何回かこのサイトでも言及したことがあると思うが、ramen-apiというラーメン屋の情報を配信するAPIプロジェクトがある。そちらにラーメン屋の情報を掲載したり、写真の取り違えがあったというバグの修正などは行ったことがあった。
ただし、基本的には写真のアップロード作業がほとんどで、いわゆるコーディングを行ってリクエストを送って…という貢献はしたことはなかった。
今回はAWSの方がメンテナンスをしているgenerative-ai-use-casesというプロジェクトにコード修正をしてプルリクエストを行った。そういう文脈から今回「初めて」という表現にした。
プロジェクトの概要。通称GenUと呼ばれ、AWSの生成AIサービス(Bedrock)を通してチャットができるWEBアプリである。通常のチャットに加えて、RAGチャット、エージェントチャット機能などのカスタマイズ追加も可能で一般的な企業で使う分には十分な機能が備わっている。
今回はこちらのプロジェクトにバグの報告があったため修正をさせてもらった。バグ概要は利用廃止となった生成AIモデルがハードコーディングされており、それが原因としてアプリの一部機能が動かなくなってしまっていた。これを設定ファイルでモデルの指定をできるようにした…というのがプルリクエストの内容だ。

一週間くらいでマージされた。うれしい。

詳細ページ
https://github.com/aws-samples/generative-ai-use-cases/pull/1527
正直いって難易度的にはあまり難しい修正ではなかったと思うが、なかなか大変だった。
コードの修正自体はClaude Codeと対話してすぐに終わったが、その後の検証に時間がかかった。デプロイがちゃんと通るかをはじめとして、パターンごとの設定を試して動作検証などを行い、該当するドキュメントの修正も行った。ぜんぶで3時間くらいかかった。
休日に行ったため、賃金は当然発生していない。しかし、確かな達成感があった。
村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を思い出した。主人公がフリーライターで自らの仕事を「文化的雪かき」と例えていたのだった。頼まれて文章を書くことは、創造的ではないが、誰かがやらなければ社会がうまく回らなくなってしまう。見えないところで社会の隙間を埋めているような文章というものは確かに存在する。それを雪かきと例えていたのだった。
今回のバグフィックスも全く難しい修正ではないが、事実これを原因として止まってしまっている機能があった。OSSのバグフィックスもかなり雪かき的なのではということを考えたりした。自分の行いが誰か困っている人を助けたという可能性がある。ちょっとした行いが積み重なることで案外と社会は回っているのかも。