2025年05月25日
下北沢サウンドクルージングは昨日に無事開催がされた。
先週に書いたエントリの通り下北沢サウンドクルージングのチケットをすでに購入していたので、がっつりと参加をしてきた。今日のエントリはその記録である。
チケット購入の経緯は以下のエントリに詳しい。
一言でまとめると「5/17の夕方に下北沢にきてサウンドクルージングが5/17に開催されると勘違いしたままチケットを購入してしまった」という内容である。
チケットを購入したタイミングは夕方だった。具体的なアーティスト名を申し上げると、春ねむりとThe bercedes menzの2演目を観るための目的で購入をしたのだった。
勘違いをした結果、というのも妙ではあるが、図らずも初めから参加できる状態になった。というわけでせっかくなので、初っ端から最後までがっつりと参加をしてきた。
結果としては浪漫革命、SUSHIBOYS、叶芽フウカ、リュベンス、ハシリコミーズ、テレビ大陸音頭、ステレオガール、aldo van eyck、春ねむり、The bercedes menzという順番で回ってきた。
ラストのThe bercedes menzは一回だけ観たことあるが、他は全て初見である。
以下、観たアーティストを時系列に沿ってメモ的にまとめる。
会場はERA。6-7年前に次世代ロック研究所で取り上げられてたのを覚えていた。そういえばライブを観たことがなかったので初参加。スロービートでゆるい雰囲気の曲、圧倒的に野外で聴くのが合うんだろうなーって思ってた。MCでヴォーカルの藤澤さんが「観てくれてありがとー」って何回も言ってくれて、気持ちが良くなった。自分の行為が感謝されると嬉しい。ありがとうという言葉をもっと日常で使うべきだと思った。
シャングリラに移動して埼玉は越生町出身のラップグループSUSHIBOYSのライブ。
自分は埼玉は上尾の出身だけど越生町というのがピンとこなかったので調べてみた。
坂戸の奥、秩父の手前あたりか・・・。
SUSHIBOYS、この日一番楽しかったライブだった。演奏もかっこいいんだけど、MCがすごく面白い。大木さんの父親が車の整備士やってて、きつい状態の車でも車検通す、みたいな話など。自分も最近車検通したばっかだった。車検って預けると勝手に通って帰ってくるという印象だった。整備士の腕で通る、通らないの命運が別れるという話が興味深い。話を聞いてみて〜って思った。
「高速道路」という曲で、サークルを作って走りながら歌うのが面白かった。
SUSHIBOYS楽しかった #サウンドクルージング pic.twitter.com/lP3I5dQpUf
— qlitre (@kuri_tter) May 24, 2025
他にも「やみやみダンス」などを一緒に踊る場面も。
ラップ自体もすごくかっこいいんだけど、演者と観客が一体となって場を作ってく感じがすごくよかった。観客をその気にさせるMC力がすごい。
この時点で14:00手前くらいだったので、小休憩。
下北沢といえば、ということでカレーを食べたかったのだけど目につく店がどこも並んでいてまるで入れる気配がなかった。というわけでせい家でラーメンを食べる。
ラーメン四点盛り、950円。このご時世でトッピングをつけて1000円以内で食べられるのがありがたい。
次のライブまで時間があったので、角打ちの落合酒店でクラフトビールも堪能する。
BROOKLYN SORACHI ACE(ABV 7%)
下北沢に角打ちあるの知らなかった。ライブ前などにさっと飲みたい時に良さそう。これから多分通います。
続いて440に移動して22歳のSSW、叶芽フウカさんへ。440は座って観れるので、長丁場となる中で落ち着けるので嬉しい。この事前にプロフィールをインスタでチェックしていて、やべぇ歌詞の人という印象だけはあった。あまりこういうことは考えてなかったし、言いづらい感じもあるけど、確かにそうだよなって納得するような、そういう領域にがんがん突っ込んでくる歌詞。エコなんて意味ないからやめちゃえばいいじゃん、みたいな。歌詞もやべぇけど歌声もマジでやべぇ。あまり特定の思想に傾倒している、という感じではなかった。なんだろう、あえて例えると三上寛っぽい世界観なのかな・・・そういう印象を持った。
440のすぐ隣にclub251があったので、そのまま移動。2023年に突如出現、シネマティックロックバンドというキャッチコピーらしい。このバンド、本当にたまたま見たんだけど知ることができて本当によかった。天使さんという曲がバズったらしい。めっちゃいい。
このすごく心地の良いアンニュイさや憂鬱な感じが36歳の自分にとっては懐かしい感覚がした。GRAPEVINEのanother skyっぽい世界観を想起させる。
ストレートに響く透き通った歌声とか、ルックス、佇まい、もろもろ含めてすごく良いバランスのバンドだと思った。
ERAに再び移動してハシリコミーズ。深夜にも演奏するので、見てくださいと言いつつも、でも、体力的に大変だと思うので、余力があったら見てください、自分が楽しむことを優先してください、というMCをしていて、すごく誠実な人なんだろうと思った。こういう性格みたいなのって多分音楽にも出る、ピースフルなライブだった。
疲れがたまってきたので、下北沢 TARTE & LOVE CAFEに移動。
モンブランタルトと紅茶のセットを頼む。
ヒーリング系の音楽が流れていて静かに休める店内だった。コンセント等もあり、長居する雰囲気がある。ちょっと目をつむって寝てた。
いくぶん身体が休まりSHELTERに移動。話題の高校生バンド、テレビ大陸音頭へ。
バズった俺に真実を教えてくれ!!はやはり凄まじい演奏だった。おそらく大人になるにつれて多少の思惑が何をしていても出てくるんだろうけど、この人たちは純粋に音楽をやっているという感じがした。野生の力みたいなものをぶつけられた感じ、ガツンとくる。もっと純粋に生きた方がいいんじゃないかみたいなことを考える。ボーカルがズボン脱いでパンツ姿になっていて驚いた。上を脱ぐ場面はよく見るが下だけ脱ぐとは・・・。
再びシャングリラへ。浪漫革命と同じく確か認知はジロッケンだったかな。あんまり動向を追ってなかったのだけど、観ることができてよかった。ギターのchamicotさんがかっこいいなぁってずっと思ってた。生で観たらやはりプレイ中の動きがかっこいいので注目してしまう。毛利安寿さんの佇まいとか歌声とか、絵になるよなぁって思ってた。ライブなんだけどすごく絵になる!というバンド。
ERAで福岡出身のポストパンクのaldo van eyck。詩も英語で少し洋楽っぽい印象。
別のライブ映像だけどかなりクール。
今まで見てきたのがオルタナだったりフォーキーなアーティストが多かった。下北でポストパンクっぽい曲を聴くイメージがあまりなかったので、新鮮な気持ち。ERAのライブハウスの感じと凄くマッチしてた。これから流行りそう。
もともとここから観ようと思ってチケットを買ったので、やっと追いついたという感じ。実はいままで気になってはいたのだけどあんまり聴いたことがなかった。図らずも一週間の予習期間ができてしまったので、この一週間はほぼ春ねむりしか聴いていなかった。通勤中も聴いていたし、夜散歩する時とか、家でパソコンやってる時とか、なるべく聴くようにしていた。もともと行為と思想は切り離せるというところから表現活動が出発したという話を聞いたことがあって、意味を持った歌詞というかメッセージ性のある曲が多い印象。メッセージは言葉として読むと解釈が入ってしまうのですっと入ってこないことがある。先に解釈して、次に言葉が頭の中に入る感じ。一方で音楽に乗ってると、先に言葉が頭の中に入ってくるので、音楽としてまず消化できて言葉についてはあとで考えることができる。この違いがあるのかな、みたいなことを考えていた。ポエトリーディング調でとにかく言葉が多いが音楽に乗ってるので全て消化はできる、そして後から言葉について考えるのが面白い。
ライブ。とにかくKick In The Worldで絶叫したいという目的があった。無事にやってくれて絶叫することができたので、一つの達成感があった。
すごい曲だな・・・。ライブ中は割と動き回るというか、踊りながら歌っていて、MCをする時に息が上がっている場面も多かったのが印象的だった。身体は小さいけど、放出されるエネルギーがすさまじい、おそらくそれが顕現している。ライブの身体性を感じた場面だった。
物販でTシャツを購入。少し自己紹介をすると、「一週間勘違いしてチケットを買ってしまった人」という認知をされていたのがうれしかった。
ラスト。入場規制がかかってたらしい。良すぎた。
サウンドクルージングにかけてなのだろうか、フィッシュマンズのナイトクルージングを演奏。もう興奮しすぎて変な声だしてた。ワンコーラスくらいやってそのまま「開口部」の轟音イントロ、奇声を発することしかできなかった。スリーピースでギターベースドラム全部かっこいいんだけど、メロが異常に良いのが耳につく。この曲とか凄すぎる。
大団円。
予習もあまりしなくて、その場で次に観るライブを観ていく、みたいなスタイルで回遊した。そのおかげもあって、思わぬ出会いがあったので、何も知らないままフェスに参加する、というのは面白いかも。来年も開催されたらまた参加したい。
こんどは開催日を間違えないようにしないと。ではでは。