2022年06月05日
今日は恵比寿はリキッドルームで開催の`柴田聡子 Tour 2022 “ぼちぼち銀河”`へ行ってきた。
「Bochi Bochi Galaxy」
先月に発売されたばかりの新譜のツアーとなる。
まずはアルバムについて簡単に触れたい。
いまだに「Bochi Bochi Galaxy」と呼べばいいのか、「ぼちぼち銀河」と呼べばいいのかよくわからない。先月の5/24にCDが届いてから、たぶん5回くらいは聴いたと思う。
柴田聡子の通算6作目となるフルアルバムで、1stの「しばたさとこ島」が発売されてからちょうど10年らしい。そのため、ちょっとメモリアル感もある1作となっている。
感想については、良い意味でも悪い意味でも綺麗にまとまりすぎているかもな、という感じ。
柴田聡子のアルバムといえば、「愛の休日」の4.あなたはあなた
、「がんばれ!メロディー」の2.ラッキーカラー
という風に、軽快なキラーチューンが1曲ある、というのが特徴だと思っているが、今作は軽快な曲で「おっ」と思うような曲が今のところはない。
たぶんこのアルバムでは4.旅行
あたりがその辺りのポジションを意識されているのかと思うけど、少し欠けるという印象。
ただ、凡作というと全然そんなことはなくて、6.南国調絨毯
や8.夕日
といった、スローテンポな曲が心地よく響く。
綺麗にまとまっていることの良い部分が、この辺りに出ているのかな、と思う。落ち着いて聴ける曲が多い、そんな印象。
リキッドルームというと、前回のがんばれ!メロディーのツアーの時にも会場になっていて、確かあの時はチケットが売れ残っていたんじゃないかな、今回はSOLD OUTしたということで、満員の状態。まぁやっぱり自分が行っているライブはSOLD OUTしてほしいよね、ということで、しょっぱなから嬉しい。
メモをしていたわけではないので、定かではないが、「ぼちぼち銀河」に収録されている曲は全部やったんじゃないかな、と思う。11.n,d,n,n,n
だけはやってなかったかもしれない。
時折、前作の名曲を散りばめた感じで、セットリストも盛り上がるように工夫されてたと思う。特に`ジャケット`→`ワンコロメーター`の流れは演奏もグルーヴィーな感じを押し出していて盛り上がっていた。
この流れはコロナ禍ではなかったら、ちょっとしたモッシュピットが起きていても不思議ではない。
コロナ禍といえば、観客のノリというか、演者と一緒に盛り上がる感じというか、そういうライブ感みたいなものを、まだまだ取り戻せていないんじゃないか、ということも感じた。例えば演者が手拍子を促すような場面もあったが、観客のノリは少しぎこちなく、一緒にやってる人はちらほらという感じ。
ライブの醍醐味といえば、MCの最中にでかい声で叫ぶやつがいたりして、そこで、笑いが起きたりする。
でも、今ではライブ会場で、そういうことを暗に禁止するような張り紙があったりして、拍手が起きるだけだ。
まぁもともと柴田聡子のライブはそこまで叫ぶような雰囲気ではないが、それでも、少し俺たちは遠慮をしすぎなんじゃないだろうか、という罪悪感を覚える瞬間もあった。
ライブそのものに話を戻そう。
先に「しばたさとこ島」からちょうど10年ということを書いたが、そのことはライブ中に柴田聡子自身も言及していて、アンコール後は「しばたさとこ島」の曲しかやらない、というヤバい流れだった。
というか後から知ったが、1stの曲を全部やったらしい。
久しぶりに聴きたかった「芝の青さ」も「カープファンの子」もやった。一体これはどのアルバムのツアーなんだ、という勢いで1stの曲をやりまくる。
特に「いのちがtoo short!」がやばかったな。
コロナ禍でのライブ参戦ということもあって、歌詞が妙に場にマッチする。
いのちがtoo short! がまんごっこはごっこはごっこは もうもうやめよ 3まん!ねん!も待ったんだ