2025年04月03日
昨年の6月に引っ越しをしてきて、そういえば今年は車検の更新時期だったっけというようなことを考え始めたのが今年の2月頃だった。
そこで車検証の住所変更をしていないことを思い出したのだった。
確か自動車税の納付通知は車検証の住所に送付されるはずだった。
ということは手を打たないと旧住所に送付される。納付通知はだいたい4月頃に来ていたので、今年はまだ郵便の転送期間内である。でも来年からのこともあるし、そもそも車検を通すときに住所が違うと問題になる気もする。
という経緯で車検証の住所変更の手続きをする。俺は車のあれやこれやの知識が乏しく、そのうえ手続きシステムの欠陥というか、そういうものも重なって、めちゃくちゃ大変だった。今日の日記は手続きを開始してから交付されるまでの悪戦苦闘の記録である。
なお、参考情報として同じ市内での引越しであり、ナンバープレートの変更がない住所変更のみの申請となる。
調べると車検証の住所変更をするのは他の行政手続きとくらべてかなり面倒なことがすぐにわかる。
まず車は置き場所が決まっていなければいけないので、車庫証明が必要となる。これは警察の管轄だ。基本的には車の置き場所を示す配置図、住んでいる場所から2km以内に置かなければいけない決まりもあるので、その位置関係を示す所在図を窓口に行って提出する必要がある。それで車庫証明を交付されて完了・・・というわけにはいかない。
車検証の管轄は国土交通省運輸支局となるので、再度運輸支局に出向く必要があるのである。
どちらも平日にしか窓口が開かれていないうえに、一日に全ての手続きが完了するわけではないので、最低でも2日以上は会社を休む必要がある。これが結構ハードルが高い。
そこでどうにかならんかと調べて行き着いたのが、自動車保有関係手続きのワンストップサービスである。
https://www.oss.mlit.go.jp/portal/
トップページに紹介文があるので引用しよう。
通常、紙で行っている手続きをインターネットでご自宅でも実施できるようにした便利なシステムです。
これ以上ないくらい簡潔な説明だ。こんな便利なシステムがあったのかと喜んだ。
これがあれば、警察や運輸支局に行かなくても車検の住所変更ができる、国も粋なことをするもんだ。
そうしてこのシステムを使って、申請を試みた。喜んだのも束の間、国のシステムあるあるで、つまづいた点が非常に多く悪戦苦闘の記録をしておく。
色々と説明書きはあるものの、情報の動線が悪く、最初に読んで理解しようとする人はほとんどいないのではないか。手続きを進めながらわからない不明な点を補完していく方がゴールに早く辿り着ける気がする。実際に多くのシステムはこのやり方で手続きがうまくいく。
自分も今回そうした。はじめにマイナンバーカードを読み取り、基本的な個人情報から車検証に記載されている車の情報を入力する。
なお、このときに通常なら警察窓口で提出する、保管場所配置図などをjpg形式でアップロードをする。
自分はExcelで適当に作成したのちに、スクショを撮ってjpgにした。
縮尺はかなり適当だ。大事なのは表の公道の幅と出入り口の幅、奥行きの幅である。
なお、指定された保管場所は実際に車庫調査員と呼ばれる警察官が確認に来る場合もあるらしい。
あまりにも間違った情報を提示すると指摘されることもあるかもしれない。
あとは近隣の駐車場を借りている場合は、その駐車場と自宅までの位置関係を示す図なども必要もある。
自分の場合は自宅敷地での保管となるので、保管場所使用権原疎明書面 (自認書 )と呼ばれる書類を提出する。要は「この駐車場は私のものです」と認めるための書類だ。
神奈川県警HPより
https://www.police.pref.kanagawa.jp/assets/entry/pdf/f4020_03.pdf
これも適当に手書きで書いたものをスキャンをして、スクショを撮ってJPG形式に変換してアップロード。
こういうことをいろいろやって最後にまたマイナンバーカードを使って電子署名を行うフェーズがある。
そこで何度やってもうまくいかないというか、エラーが発生する。
慌てて調べると、事前にPCブラウザにアドオンをインストールしていないと電子署名が失敗するらしい。
「PC環境のチェック」
https://www.oss.mlit.go.jp/secure/beginner/jizen-junbi/pc-kankyou-check/index.html
自動車保有関係手続のワンストップサービスにて申請を行うためには、「自動車保有関係手続ワンストップサービス ブラウザアドオン(以下、OSSブラウザアドオン)」及び「自動車保有関係手続ワンストップサービス ブラウザプラグイン(以下、OSSブラウザプラグイン)」がインストールされている必要があります。
OSSブラウザアドオン及びOSSブラウザプラグインのインストール手順は以下よりご確認いただけます。
案内に従って、環境を整える。そして改めて電子署名を行おうとすると、再びエラーが出る。
何が起きているのかよくわからないが、もしかたらブラウザの再起動が必要なのかもしれない。というわけで、下の方に申請データを保存するというボタンがあったので、そこでファイルをダウンロードして、ブラウザを再起動する。
そこでデータから再開しようと思ったものの、なぜか読み込みエラーが出て再開ができない。
後から気づいたのだが、電子書面画面のデータ保存ボタンはあくまで申請した内容を後から確認するためのhtmlデータ。
再開するためのメタデータは中断ボタンからダウンロードできるみたいだ。
最終画面だとこのフッターより目立つ場所に保存案内があったので完全にそっちにつられてしまった。
というわけで同じ内容を入力して、最後の電子署名も無事にクリア。送信が完了した。
申請が完了すると、以下のようなメールが届く。
受付番号と設定したパスワードでログインすると状況がリアルタイムで確認できる。
ここで、電子納付手続きの連携が完了していません、というような警告が出ていた。
これもあとから調べて以下のページに記載があった。
「電子納付のご確認」
https://www.oss.mlit.go.jp/portal/beginner/jizen-junbi/denshi-nouhu/index.html
手数料を電子的に納付するにあたって、くるまの保有関係手続お支払い情報登録サービスで引き落とし情報を登録しておく必要があるとのことだった。ここでも車台番号などの車の情報とクレジットカード情報などを入力する。
そうするとまたこういうメールが届く。
これでしばらくすると動き始めるかな・・・と思って2週間くらい待っていたが何もステータスが変わらない。
メールに電話番号が記載されているのでそちらに問い合わせることにした。
「もしもし、えーと、OSSで申請をしてですね、電子納付の設定ができていないみたいな警告が出てたんで、設定したんですけどね、一向にステータスが動かないんですよ。これどうなってるんですか?」
「あぁ、それはですね、『先』にやらないといけなんですよ。」
「え?『後』からやったらだめなんですか?」
「そうですね。」
「ということはつまり、えーと、最初からやり直す必要があるということでしょうか」
「そうですね。」
そっちの方でちょいちょいって紐付けできんのか、みたいなことを考えたが、有無を言わせない圧力があった。
1回目のチャレンジはこれにて終了。
というわけで気を取り直して二回目の申請をする。
今回は電子納付エラーはパスしたが、謎のエラーが出ていた。
何が起きているのかよくわからない。理由には何が足りていないのか具体的に書いてほしいと思う。添付書類は間違いなく足りているはずだし、引越OSS制度の対象外というエラーも謎だ。
かなり混乱をしていたが、ここで切れてしまったら終わりだ。与えられた情報はあまりにも少ないが、配られたカードで戦うしかないのが人生だ。色々と可能性を考えた結果、もしかして車検証を郵送受け取りにしたのがまずかったのかもしれないと思った。
なんとなく原本と差し替えが必要そうな気もするので、郵送だと何か別の手続きが必要なのか・・・?それで添付ファイルエラーが出ているのでは、OSS制度の対象外うんぬんは、説明できないが、なんていうかエラーメッセージの表示ロジックが論理的なバグを起こしているに過ぎないと仮定した。とりあえず何か不備があったら「対象外でーす」みたいなエラーを出しておく、間抜けな話だがありがちな話でもある。
そして3回目のトライ・・・をしようと思ったところ、この辺りで運が悪いことに利用していたPCが壊れてしまったのだった。
下記エントリに詳しい。
というわけで2010年頃に購入したTOSHIBA Dynabookがまだ生きていたので、なんとか申請を試みる。
レスポンスがめちゃくちゃ悪いが、1回目でつまづいたブラウザアドオンなどをインストールして手続きを進める。
が、何度やっても電子署名がうまくいかない。環境チェックでは問題ないと表示されているが・・・。いよいよ詰んだ感じがある。
すでにかなり心が折れていた。何しろこの試みを開始してからすでに20日くらい経っていたのだ。この20日間、頭の片隅には車検証のことがあった。人間の頭は車検証のことを考え続けるために作られていないので、かなり頭が疲弊していた。だが、ここで諦めたらこれまでの試行錯誤がすべて無駄になってしまう。そこで、いろいろと調べていたら、電子車検証アプリなるものが存在することを知ったのだった。
「車検証閲覧アプリについて」
https://www.denshishakensho-portal.mlit.go.jp/user/application/
もしかしたらここからちょいちょいってできるのではみたいな気持ちがあった。
iPhoneにインストールしたら、なんと申請メニューがあった。
PCで行った手続きと同じことができるらしい。
スマートフォンなのでPCに比べると多少入力が面倒なところもあったが、同じ内容を入力して送信。
二回目の失敗の修正で今度は受け取り方法を運輸支局窓口出頭にする。
するとステータスがするする更新されていく。
検査料などが一部発生するので、都度引き落とし口座を指定する。
まずは警察の審査が終了し・・・
運輸支局への手続きも完了し・・・
都道府県税事務所も通過・・・
そして交付案内がきた。
何回も殺されかけたがついに車検のOSS住所変更のネット申請が通った。運輸支局けっこう遠いけど警察署タッチせずに完了できたのは大きい。 pic.twitter.com/szmMDCGmQE
— qlitre (@kuri_tter) March 21, 2025
運輸支局に電話したところ持っていくものは特になく、引き換えとなる車検証のみ持参すればいいとのこと。
というわけで本日に関東運輸局神奈川運輸支局 川崎検査登録事務所へ行ってきた。
車で行くこともできるが、帰りに酒を飲みたかったので、公共の交通機関で。
事務所は塩浜と呼ばれる川崎の港湾エリア手前のあたりに位置しており、川崎駅から、市バスで20分ほどかかる。
塩浜営業所前で降り、市街地と工業地帯をつなぐ塩浜陸橋を抜ける。
検査登録事務所。
受付も一応電子化されてた。
事務所の中はディーラー風の人や運送会社の人など業者の方が多い印象。一般人はあまり来ないのか・・・?
車検の情報更新はディーラーに任せるのが主流なのかもしれない。
20分ほど待ってると、新しい車検証を受け取ることができた。
しかし長い戦いだった。
あまりまとまってないが、個人で車検証の住所更新を行うことができた。
ウェブサイトよりスマホのアプリの方が作りが新しい気がしたので、これから申請する人がいたらそちらを利用することをおすすめする。
ブラウザアドオンを入れたり面倒な事前準備が必要ないのも大きい。あまりネットでこのあたりの情報がまとまってないのも苦しかった。
ちなみに車検証の住所変更は、引っ越しなどの住所変更後、原則として15日以内に手続きを行う必要があり、罰金なども定義されているみたいだが、そのような指摘がされることはなかった。そもそも今の手続きシステムで15日以内に行うのってほぼ無理ゲーな気もする。
以上、これから手続きを行う誰かの助けになれば幸いである。ではでは。