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柴田聡子さんの『Your Favorite Things』は横文字って感じがした

2024年02月28日

というわけで本日は柴田聡子さんの『Your Favorite Things』の発売日だったので会社を休んでいた。

サブスクで音楽が聴けるというのは本当に便利で、発売日当日に家にいながら新譜をすぐに聴くことができる。

ちなみにアルバムは先行特典付きの予約をしている。ただ受け取りが吉祥寺で自宅からは距離がある。

それで、今日はちょっとした用事が何件か入っていたので、現地に引き取りにいくのが難しい。

本当はCDという現物を入手してから聴きたかったけど、まずはサブスクで聴くことにした。

夕ご飯を食べた後、近くの河原沿いを走りながら聴いてみることにする。

アルバムをアプリで選択する。あぁそっか、『Your Favorite Things』というタイトルは英語なんだなぁと思った。

柴田聡子はこれまで7枚のフルアルバムを出している。

以前のタイトルは「しばたさとこ島」「いじわる全集」「柴田聡子」「愛の休日」「がんばれ!メロディー」「ぼちぼち銀河」と全て日本語である。

アルバム名だけでなく英語の曲名が多いのも目に付いた。

1.Movie Light, 2.Synergy, 6.Kizaki Lake, 7.Side Step, 8.Reebok, 10.Your Favorite Things

全部で10曲なので、半分以上が英語タイトルになっている。

思い返してみると、柴田聡子の曲でそもそもタイトルが英語表記になっているものってあったっけ?

あるのかもしれないけど、自分はパッと思いつかない、それくらい少ないということは間違いない。

そういった事情を鑑みると、半分以上が英語タイトルの今作というのはかなり異常な事態が起きているともいえる。

とりあえずアルバムを聴かずにタイトルだけを眺めて、そんな感想を持っていた。

1.Movie Lightを聴きながら河原沿いを走る。

冷えた空気は感じるけれど、春の訪れを微かに感じるような夜の道で気持ちいい。対岸にはマンションの灯りがぼんやりとみえている。走るときは眼鏡をかけないので、灯りがにじんでいる。ゆっくりとではあるが確実に俺の横を通り過ぎていく風景。ものすごく限定的かもしれないけど、そういうシチュエーションに1.Movie Lightが凄くマッチしていて、感極まってしまった。

やはり「横文字」のアルバムなんだなぁという感想を持つ。横文字なるものが一体なんなのか、うまく言語化はできないけれど、それは夜に似合う、おしゃれ、ムード、メロウ、そういうテイストを感じる。これは今までの柴田聡子のアルバムで強く感じたことはなかった気がする。

本当にすごい、こんな感じになるなんて。『Your Favorite Things』が持つ新たな感覚は、彼女の音楽が進化し続けている証である。

まだ2回しか聴いていないけど、Kizaki LakeSide Stepの繋がりで鳥肌がたつ。ぜひ夜のひと時のお供に。