QLITRE DIALY

PK shampoo presents "PHYCHIC FES 2025"

2025年11月16日

というわけで11/15はPK shampoo presents "PHYCHIC FES 2025"に行ってきたのだった…!

新宿歌舞伎町周辺のライブハウスでのサーキットフェス型イベント。

気になっていたけど、ライブをみたことがなかった、というアーティストが出演していて参加をすることにした。

観たアーティストはKING BROTHERS、眉村ちあき、自爆、TENDOUJI、SuiseiNoboAz、the bercedes menz、クリトリック・リス。

時系列に沿って当日を振り返っていく。

リストバンド交換

一発目は13:00開始のKING BROTHERSから観ることにしていた。

だいたい12:30頃にリストバンド交換場所であるシネシティ広場へ到着した。

リストバンド交換はすぐにできた。

KING BROTHERSのライブも同じくシネシティ広場で開催。

すこし時間があったので、新宿の「レイスケバブ」で昼食を取ることにした。

うまいケバブサンドを350円ぽっきりで食べられる店だ。しかも24時間営業。公共福祉の領域とよく言われている。

その後ドリンクチケットを用いてお茶割りをいただく。

深蒸し煎茶のお茶割りを注文。市販のものと違い、濃厚な味わいが口の中に広がる。

志布志市がお茶の産地であることは知らなかった。

KING BROTHERS

一発目はキンブラ。西宮出身の最凶兄弟。東のミッシェルガンエレファント、西のキングブラザーズと言われていた時代もあったらしい。

ライブが始まると新宿のビル街にこだますケイゾウの爆音ギターとマーヤのシャウト、激しいドラミング。トップバッターとは思えない迫力だった。

演奏はとにかく破壊的ですさまじかったが、ライブパフォーマンスがやばすぎた。開始して2分くらいでマーヤが「前に集まれ、人手が足りない!」と叫びながら無理やり人をかき集めて客席ダイブ。

普通ダイブってライブも終わりに近づいて、わーっと盛り上がったタイミングでするものだと思ってた。だけど、いきなりダイブを始めた。そういうのありなんだって思った。

こんな初っ端からダイブしてそのあとどうやって収拾つけるのだろうって思って見守っていた。ふたを開けてみると残りの演奏時間の約30分のあいだ、ずっとダイブをしていた。ダイブしながらシャウトしつづけてたし、服もびりびりに破きまくるし、ダイブしながら20メートルくらい離れたバーカンまで行って、酒を調達して、ダイブしながら酒の一気飲みしたり、動画撮ってる客のスマホをくわえたりもしてた。PK shampooのヤマトパンクスが一緒にダイブ乱入してきてマーヤとダイブしながら抱き合ってキスしたりしてた、人間ってダイブしながらこんなにも色々なことができるのかとめっちゃ驚いた。

マーヤ自体もギターを弾いているのだけど、ほとんどダイブしてたので、ギターはほとんど弾けていない、そしたら多分観客である謎の外人がステージにあがってギターかきならしてた。もう何が起きてるのかぜんぜんわからないがすごいものを見てしまった、という感想である。

音源を何枚か聴いたことはあって、破壊的な爆音でありながら根底にはロックンロールのビートがありめちゃくちゃかっこいい。

自分が一番好きな曲はLET IT。

You Tubeリンクを貼る。音量注意。

眉村ちあき

続いて弾き語りトラックメイカーアイドル、眉村ちあき。

以前やついフェスで見てから注目をしている。

アイドルと言いつつ作詞作曲編曲をすべて自分でこなすかなりの実力派。曲自体もクオリティが高い上に、絶対音感の持ち主であるらしく、ライブ中のボーカルが安定していて聴いててめっちゃ気持ちいい。

加えて天真爛漫なパーソナリティがうかがえて、ライブに参加してMCを聞いているだけで元気が出るというか、前向きな気持ちになれるという、すごい人物。

「大天使眉村」というTシャツを着ているファンを見かけたことがあるが、確かにかなり光属性的な趣がある。こういうシンガーソングライターは今の音楽シーンにあまりいないのでは、という気がする。

こちらも開始直後にどこからともなくボートが出現し客席ダイブ。キンブラに続いて客席ダイブのオンパレード状態ですごいイベントに来てしまったという気がしていた。

ダイブ中に不安定ながら体勢を保ち続け、正確な音程で歌ってるのがすごすぎる。音感だけではなくフィジカルも強そう。

幸福ミュージックが良すぎた。

自爆

続いて新宿ロフトBARに移動して自爆のライブへ。こちらは以前computer fightの対バンで出演しており認知をした。

一つ目が描かれたヘルメットがバンドグッズにあったり、バンド名が「自爆」だし、歌詞も過激なんだけど、音楽自体はパンク寄りの正統派ロックンロールという気がする。

テンポが早めの曲にグッドなギターリフと、ボーカルのササキさんの特徴のあるがなり声がかっこいい。というか普通に歌がめっちゃうまい。ミッシェルのチバユウスケに、ライブ中でも音程を全然外さなかった、みたいな逸話があるけど、その領域に近い気がする。こういうフロントマンがいるバンドは強いって思う。

2個目の動画のケロイドの唄は本当に名曲だ。

12/17に渋谷クアトロでワンマンを敢行予定。これから間違いなく有名になってくるバンドだと思う。

TENDOUJI

シネシティ広場に戻りTENDOUJIをみる。昔次世代ロック研究所で紹介されていたことで認知をしていたのだけど、実はあんまりちゃんと聴いたことなかった。

早めのテンポの曲に早口の英語を混ぜている曲があって、ひと昔前のビークル的なメロコアさを感じた。曲があまりわからなかったけど、かなり盛り上がっていて、予習した上でシンガロングしたら超気持ち良さそう。

2027年に武道館公演を控えているらしい。

SuiseiNoboAz

続いてSuiseiNoboAz。確か大学生くらいの時か。ナンバーガールリスペクトを感じるかっこいいバンドが出てきた、と仲間うちで話題になっていたことを覚えている。なんとなくそれから音源を何回か聴いたことはあるもののライブに行ったことはなかった。初期の曲もかっこいいけど、最近のポエトリーディングっぽいボーカルの曲もめっちゃかっこいい。

特にコロナ禍にリリースされた3020が自分がめちゃくちゃ好きでこの曲をシンガロングできて最高だった。

「ドブ臭い川べりでビールを飲もう」の部分はいつ聴いても鳥肌がたつ。

新宿の夕焼けに染まり始めたビル街で「3020年までずっと友達でいよう」の大合唱、感極まるとはまさにこのことか。泣きそうになった。

the bercedes menz

続いて新宿Marzへ移動してベルメン。

一曲目から爆音の演奏が会場を切り裂く。観客のテンションもリミッターが外れて会場はすぐに興奮のるつぼとなっていた。人の数が多すぎて身動きが取れないレベルで、なんだか会場の人間が一つの有機的な塊となって盛り上がっているような、そんな不思議な感覚がした。途中で酸欠になるかと思った。

このライブは動画撮影は禁止となっていたので動画はなし。

厳密にはバンドメンバーの田中喉笛さんより「顔を出さなければ動画撮影していい」というアナウンスはあった。しかし、何かの間違いがあって流出してしまったらまずいので、動画自体を撮らないようにしている。

クリトリック・リス

最後にクリトリック・リスを見ることにした。進行するにつれて、半裸の男が増え始め、「治安が悪い」という評判は本当だと思った。歌もうまいとは決していえないし、曲も何がいいかと聞かれると難しいのだけど、会場は異様に盛り上がってる。そういう自分も半裸になってしまった。

56歳のはげたおっさんが、決して引き締まっていない身体を見せつけながら、でかい声で歌っている。

人前で何かをやるときに恥ずかしい気持ちとか緊張とかそういうものがついて回るものだ。

しかし、このクリトリック・リスさんにはそういうものが一切みえず、堂々としている。そんな姿がめちゃくちゃかっこいい。

ちゃんとなんかしていなくてもいいんだ。定番とか常識とかルールとかそんなものもどうでもいい。堂々と自信を持って自分がやりたいことをやれば人はついてくるんだ。そういうことを全身で表現しているように思えた。

率直に勇気をもらえるタイプのライブだった。最後にみることができてよかったと思う。

ラストはオアシスのドンルク大合唱で大団円。

おわりに

以上、PHYCHIC FES 2025のレポート。

サーキット型のフェスは何回か参加したことがあるけど、新宿歌舞伎町というロケーションがとてもよかった。

  • ライブハウスが密集しており移動がかなり楽。
  • 広場があるのがいい。野外ライブ気持ちいい。
  • コンビニが近くにあるので飲み食いに困らない。
  • 商業施設(歌舞伎町タワー)も近くにあるのでトイレにも困らない。
  • 歌舞伎町タワーにWiFiスポットもあるため、動画投稿もストレスなく行える。

下北沢はライブハウス間の距離がけっこうあるし、渋谷は商業施設、コンビニが意外と近くになかった気がする。シネシティ広場でビル街に囲まれた中で音楽を楽しめるのも非日常感あってエモし。

新宿での都市型サーキットフェス、かなりありだと思った。ではでは。