2024年04月07日
今日は花見でもしようかしら、ということで横浜は大岡川の方へ足を運んでいた。大岡川は京急沿線に沿うように流れる川で、桜並木が並び、毎年「大岡川さくら祭り」が開かれる。黄金町~日ノ出町のエリアが特に、にぎやかである。
自分はもともと春に花見をするという性分ではなかった。どちらかといえば、人が多くて嫌だなぁと考えていた方。
そんな感じだったのだけど、自分は先週の4/3に誕生日を迎えて35歳になった。ちなみにこの4/3という誕生日は尊敬している中島らもの誕生日と同日でちょっと自慢である。とにかく、35という数字は四捨五入すると40である。だいぶ折り返し地点に来ているかな?という感じもする。時間は常に流れる。気が付いたら歳を重ねている。歳を重ねるとやはりちらつくのは「死」のことだ。死ぬまでに何回春を迎えられるだろうか、ということを考えるようになる。桜はやはり綺麗だと思う。いまさらながら、何年も変わらずに、決まって春に花を咲かせる、ということは凄いことだと思う。それがどういう仕組みなのかは俺は知らない。
そういうわけで、大岡川沿いの桜を見たいと思った。
実は昔に黄金町のけっこう近くに住んでいたことがある。そのため、この辺りには土地勘があった。
土地勘を頼りにぷらぷらと歩き回る。というわけで訪れた場所などをまとめておく。
まずは黄金町サイドに降り立って、昼飯を食べる。このあたりのエリアは知っている美味い店が多いのだが、今回は初めての店に入ってみた。横浜橋商店街近くの「カレーの店 ピー」に行く。
カレーとあるが、タイ料理の店だ。タイ出身のおばあちゃんがやってるのかな、家庭的な雰囲気のある店。
Swarmでチェックインすると、「入店後すぐにネコがすっとんできた。」という味のある文章に出会う。
実際に入店すると猫が入り口にいることに気付く。店の中をのぞいている。
マスターのおばあさんが店のドアを開けると、まさに「すっとんできた」という勢いで店舗の二階の方へ上がっていった。
野生動物の俊敏な動き。あぁ確かに「すっとんでるな」ということを思う。
メニューは2種類のカレーとトムヤンクンを頼む。
カレーはタイカレーならではのココナッツベースで微かな甘みを加えながらもしっかり辛みもある。
非常に味わい深い。
トムヤンクンもクセになってついつい手が止まらなくなる、という感じの味。家庭的だけど本格的な味だ。
どちらもかなりクオリティが高く、再訪したい店がまた一つこのエリアで増えたと感じる。
黄金町は柴田聡子さんが学生時代に住んでいた街で、この辺りにはゆかりの地が多い。
というか自分も昔(2013年から2017年くらい)にこの辺りに住んでいた。それは「柴田聡子が住んでいた」ということの影響も強い。
2024年の今では大きい箱でのライブが必然的に多くなったが、自分が住んでいた当時は、この黄金町~日ノ出町エリアで観客が数十人規模のライブもやったりしていた。
その時代を懐かしく思って、ゆかりの地を色々と回ってしまった。
柴田聡子さんがかつて愛したパイコーチャーハンを提供していた「中華一番」である。
柴田:24時間やってる中華屋で、横浜にある「中華一番」ていう店があるんですけど、だいたい横浜で飲んだくれるときは必ず漂流してそこへ辿りつくんです。毒されたって感じもあるんですけど、なんか好きです(笑)とにかく安すぎるんですよ、みんなで飲みにいっても一人800円とかで!なんかもう、行くとこなくなったらそこが一番です。もう、あまりにも行き過ぎてて中毒みたいになってます(笑)
— 是非、「中華一番」の柴田さんおすすめメニューを教えてください。
柴田:パイコーチャーハン!!一番にいったらパイコーチャーハンは絶対食べろっていわれて食べたんです。あとカツカレーもおすすめです。
MAGCUL 柴田聡子 インタビューより
https://magcul.net/topics/98088
残念ながらこの中華一番自体は閉店して今は駐車場になっている。
この土地は再開発され、マンションが建つらしい。
20代のころ、自分も結構通っていたのでなくなってしまったのはさみしい。
実際に近くの黄金町試聴室で柴田聡子がライブをした後に、この店で打ち上げをしている場面に出くわしたこともある。
今はなくなったのでもう同じものは食べられない。しかし、この一番はグループ経営で、近くに「お食事処 一番 真金町店」という系列店がある。
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14070252/
ここでも、パイコーチャーハンを提供している。自分も何度か食べたが、「中華一番」時代のパイコーチャーハンにかなり近い。
柴田聡子といえば俺の中では圧倒的に「パイコーチャーハンの人」なので、柴田聡子ファンにはぜひ食べてほしい一品だ。
柴田聡子さんが学生時代にバイトしていたとされるライブハウス。
日ノ出町駅のすぐ近くにある。
「いじわる全集」を出した後くらいだろうか、ジャックスのメンバーとして名を馳せるレジェンド・早川義夫とこの地で対バンをしたこともあった。
確か「しんけんなひとり」をデュオで歌っていた。ヤバかった記憶がある。
確か愛の休日を出した後くらいだったか、2018年、カネコアヤノとの対バンをこの箱でやっていた。
カネコアヤノというと今や武道館を埋めるくらいのマンモス・シンガー。
柴田聡子も今や普通にリキッドルームレベルを完売しているスーパー・シンガーである。
それがこの小さい箱(多分キャパ100人くらい?)で観れていた。それが感慨深い。
📢明日の横浜公演📢
— カネコ商店(カネコアヤノ スタッフ) (@kanekoayanoinfo) May 3, 2018
明日のツアー初日横浜公演は柴田聡子さんとの弾き語り2マンです
完売につき当日券の販売はございません
物販は終演後のみ行ないます(新グッズあり)
TOUR 2018 “祝祭” 横浜編
5/4(金祝)
横浜・日ノ出町試聴室その3
17:00 /17:30
完売御礼
出演:カネコアヤノ/柴田聡子 pic.twitter.com/hTobYwy7fq
エモい。
このあたりではよくライブをやっていて、酒場"酒房ぴー"などでもライブをしていた。
特に多かったのは今はなき黄金町の試聴室か。
最新作のYour Favorite Thingsは間違いなく柴田聡子のマスターピースだ。
人気が出てきて嬉しい。一方で昔のように気軽に当日券でふらっとライブに行くみたいな日々が非常に懐かしくて愛おしい気もする。
黄金町駅付近でDJイベントなどもやっている。盛り上がる。
始まった? pic.twitter.com/vIY4bHE8Xa
— QLITRE (@kuri_tter) April 6, 2024
花見といえば酒ではあるが、今回は車での訪問だったので、酒は飲めなかったのが失敗だと思った。
次は電車だな。ではでは。