# 習慣が高収益を作る　『キーエンス解剖』を読んで

**公開日**: 2023-02-12T21:11:54+09:00Z
**カテゴリー**: Book
**タグ**: レビュー

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キーエンス社員を貫くのは「行動していたとしても、書かなければやっていないのと同じ」という発想だ。

「キーエンス解剖　最強企業のメカニズム」を読んだ。

![](https://images.microcms-assets.io/assets/c91d91814d4c435aac6eccfc4f87a846/f1c4ed752b9e4193806f00bb3c463245/keyence.jpg)

## 数字でみるキーエンス

まず、キーエンスがどんな会社であるかを数字の側面から簡単にみてみよう。

この本の執筆時点でのキーエンスの時価総額はトヨタ、ソニーに次いで日本３位。

2022年３月期の営業利益率は55％強という超高収益体質の企業だ。

製造業平均は5％強。いかに驚異的な数字であるかがよくわかる。

ちなみにバフェットコードなどをみると、従業員一人あたりの営業利益も簡単に調べることができる。

[バフェットコード](https://www.buffett-code.com/company/6861/financial)

キーエンスはなんと4,600万円強だった。

同業他社のオムロンは300万円、ファナックが2,100万円。

社員一人一人が高水準の利益をたたき出していることが、ここからもうかがえる。

## 感想について

「キーエンス解剖　最強企業のメカニズム」はそんな高収益体質のキーエンスの謎、勝ち続けている仕組みについてまとめた本だ。

キーエンスという社名を聞くと以下のようなキーワードがまず頭に浮かぶ人が多いかと思う。

たとえば高収入だが激務ということを端的に表した「３０代で家が建ち、４０代で墓が建つ」という有名な一説。

それに高速道路をプロボックスで時速140km超でぶっ飛ばす「公道最速伝説」など。

さて、実際のところどうなのだろうか。

この本では現役の社員やOBへの取材に基づいて、現実にどんなことが行われているのかを明らかにしている。

たとえば、企業に勤めている人であれば、超優良企業の仕組みを参考にしたい、という読み方もできると思う。

自分としては、ネットでバズっている「公道最速伝説」に負けず劣らずのパワーエピソードが目白押しで、単純に面白いよね、という感想をまず持った。

いくつか紹介をする。

### ロープレ1000本ノック

キーエンスの営業担当者は商談のレベルを引き上げるため、毎日のように「ロープレ」を行う。

JR山手線・京浜東北線の浜松町駅から徒歩８分ほどの場所に立つオフィスビルの一角だ。１８時になると、１日を締めくくる恒例行事「ロープレ」が始まった。

…

ロープレは「ロールプレイング」の略語。上司や部下、同僚と２人一組で実施する、顧客との商談のシミュレーションだ。

　ロープレを実施するのは、新製品発表前などの特別なタイミングだけではない。１０～１５分ほどで手短に、だが毎日のように繰り返すのがキーエンス流。まるで歯を磨くように、当たり前にやる

### 超過密スケジュール

キーエンスの営業担当者は週２日ほどは「社内日」と週３日ほどの「外出日」に分けて活動をしている。

「社内日」は電話やメール、オンライン面談などの顧客フォローをこなす。

「外出日」ではなんと、１日５～１０件のアポを詰め込む。

というよりも、時間効率化の観点から、５件以上ないと、そもそも外出が許可されないこともあるらしい。

「公道最速伝説」などのバズワードが飛び出してきたのも、こういう背景があったのか！と妙に納得できた瞬間だ。

### 業務の可視化

営業担当者ごとの電話の件数も指標の一つとして公開される。

「58、42、66、97……」

平日午後５時。キーエンスの営業所で営業担当者がじっと見つめるディスプレーには、細かく区切られた画面に２桁の数が並んでいた。その営業担当者は、数字を確認してほっと息をつくと、次の作業に取りかかった——。

　ディスプレー上の数字の正体は、担当者がその日にかけた電話の件数だ。しかも、自分のものだけではない。「担当者ごとの電話件数が自動収集され、最新の数字をチェックできる。他の社員との違いも一目瞭然だった」とあるOBは語る。

### そのほか

その他にもニーズカード、上司からのハッピーコール、全商品当日出荷、一人あたりの１時間あたりの利益を示す時間チャージなどなど、パワーエピソードが数多く紹介されている。

## おわりに

キーエンスでは一貫して「性弱説」という哲学を持っているらしい。

人間は弱い部分があるから、どうしても手を抜いたり、怠けたりしてしまう、という考え方だ。

だから、人間を補うように仕組み化する必要がある。

そうすることで、強い体質が作れるというロジックだ。

ここが完璧なまでに徹底していて、すごいなーというのが率直に思うところ。

多くの企業は理念を掲げたりはするけど、日々の行動を仕組み化して根付かせるまでには至っていないんじゃないかな、と思うので。

紹介されているエピソードはぶっ飛んだものが多く、さながらSFの世界のようだ。

しかし、習慣や仕組みが強さを作る、というのは確かに真理であるとも思う。

そういえばマザー・テレサがこういう格言を残していたことを思い出す。

「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。」

「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。」

「行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。」

「習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。」

「性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」

キーエンスは仕組みを構築することで、自然と気を付けざるを得ない環境を作っているのではないだろうか。

読後にそんなことを思った。おすすめです。ではでは。

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