QLITRE DIALY

サイケデリック・MRI

2024年10月23日

先日のエントリに引き続いて右脚を患シリーズその2。事故の起きた二日後に診察を受けにいったところ、「いちおうMRIを撮っておきましょうか」と先生に言われて、MRI検査を初めて受けてきたということで、そのことを記録しておきたい。

Googleで調べたところによると、MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像法)の略らしい。当然そんなことを調べても想像ができるわけもなく、以前に受けたことのある妻に聞いてみると、「でっかい機械に入って身体を輪切りにして見れる感じの検査」という説明があった。

でっかい機械というと俺は今年の春に受けたバリウム検査のことを思い出してしまって、「その機械はぐるぐる回ったりするのか?バリウムみたいに」ということを聞いた。正直ふくらはぎがパンパンに腫れている状態なので、ぐるぐる回るのはきつそうという予感がしていたので聞いてしまった。「ぐるぐるは回らない、ただ音がうるさい。ノイズみたいな感じ。」という回答。なんだそれ、何のためにノイズがなるんだ?とか疑問もあったが、まぁ音がうるさいくらいなら何とかなるかな、という気がした。

無事に当日に予約ができたので受付へ。初めてだったので注意事項などを一通り読む。磁気を使った検査なので、金属類を身に着けることは絶対禁止らしい。

看護師さんに促されてロッカールームに貴重品、上着を預ける。ここでも金属類NGの張り紙。

部屋に入ると想像していた通りのでっかい機械。そこには爽やかな見た目の若い医師。

ノイズが鳴ると言われていたので、バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクみたいなマッドサイエンティスト風の人物が待っているかと想像していた。そして、機械の前のベッドに横たわるように指示されて自分の身体はそのでっかい機械の中に吸い込まれていく。目を開けるとサイケデリックなマーブル模様が眼前に広がり、外にいるマッドサイエンティストは、様々な色をした、10個くらいのボタン、それと色んなつまみがついた謎の機械を操って、それに応じた高低、大小さまざまなノイズがMRIの中に響き渡る。段々と意識が遠のいていって、夢の中なのか現実なのか境目がなくなってきたころに、自分が輪切りになってマーブル模様の中にぷかぷかと浮かんで、その中を泳ぎながら自分の身体を集めたりする幻覚が始まる。だけど、負傷してしまった右脚だけはどこかに行ってしまって永遠に見つからない…というところでハッと目が覚めて現実に戻る。

こんな想像をしていたけど、実態は大分それと違っていて、まぁけど機械はでかかった。ヘッドセットをつけられて、クラシック音楽が流れてた。機械に入っていくと確かにノイズっぽい音がヘッドセットに響き渡る。「ゴキュッゴキュッ」、「ピーピー、ピーッ!」、「ギャオン、ギュインギュイン」みたいな感じ。クラシック音楽もその間なり続けていて、不思議な感じ。バリエーションは結構あったと思うんだけど、数えてるうちに眠くなってきちゃって、そういえば右脚を負傷してから夜に痛みであんまり眠れてないんだった、ということで、陶酔の中へ。気づいたら15~20分ほどの検査が終わってた。

結局謎のノイズ音がなんだったのかは分からずじまいだった。

それにしても、医療で使われるでっかい機械はぐるぐる回ったり、謎のノイズがしたりと一癖あるものばかりだ。何も特筆するべきことがないが、ただでかいみたいな機械があると身構えなくていいと思うのだけど。

PS

MRIの診断結果、幸い骨に異常はないものの、ふくらはぎあたりの筋肉に激しい損傷があり、全治は1か月程度との診断でした。引き続き安静にしています。そういえばMRI診断中のノイズ、Yo La TengoのFalse Alarmっぽさある。