2024年03月17日
というわけで本日はAWSのクラウドプラクティショナー試験に合格をしたので、そのことについて書きたい。
AWSクラウドプラクティショナーは、Amazon Web Services(AWS)の基本的な知識を証明するエントリーレベルの認定資格である。
この資格は、AWSのクラウドコンセプト、基本的なサービス、セキュリティ、アーキテクチャ、価格設定、サポートに関する全般的な理解があることを示している。
「自分のキャリアにどのように役立つのか?」という質問が公式にあった。
回答を引用しておく。
この認定資格を取得すると、AWS クラウド、サービス、用語について高いレベルで理解していることが証明されます。この認定資格は、IT 以外のバックグラウンドを持つ候補者がクラウドに切り替えるための入り口となります。Lightcast™ (2022 年 10 月) によると、AWS Certified Cloud Practitioner を必要とする求人情報が 84% 増加しました (2021 年 10 月から 2022 年 9 月)。この認定資格は、クラウドリテラシーを身に付け、技術チームや顧客とより効果的にコミュニケーションを取りたいと考えている基幹業の従業員 (営業、製品管理、プロジェクト管理など) にも最適です。
業務で使ってはおらず知識は浅い。
Udemyでインフラ構築の動画講習を一度受けたことがある、という程度。
AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得
会社の目標シートみたいなものにネタがないので記入していたから、というのが直接の理由。
これからの時代はある程度は知っておいて損はないだろう、という感覚も背景としてはあった。
本を購入したのが、昨年の11月末くらいだったので、4カ月くらいだろうか。
だらだらと続けていて、最後の二週間くらいでほぼ8割方仕上げたという感覚はある。
勉強方法について簡単にまとめる。
まずは、座学、ということでAmazonで本を購入をして一読をした。
各サービスの使われるポイントが構成図と共に掲載されているので、イメージがしやすい。
クラウドの概念、概要を掴むために非常に役に立ったと思う。
クラウドプラクティショナー試験を受ける人でなくとも、AWSを知りたいというニーズに応えるには充分おススメできる一冊だ。
例題はあるが、模擬試験集のようなものはない。
そのため、いささか実践力を補うには足りていない部分はあるという印象。
普段からAWSを触って慣れている人でないならば、この本だけで合格するのは難しいかもしれない。
CLF-C01対応ということで、少し情報が古い部分もあるらしい。その点は自分は特に気にならなかった。
Udemyで安くなっていたので動画の購入もしてみた。
【CLF-C02版】これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座(豊富な試験問題300問付き)
だが、時間がなくて(というかサボっていた)、動画講習はほぼ受けず、過去問集としてのみ使うような形になった。
座学っぽい部分は前述の書籍で補っていたし、ハンズオンも以前に受けたインフラ構築のものと内容はそこまで変わらないかな?という気がした。
目次から読み取れる内容はかなり充実しているし、情報のアップデートも適宜行っているので、これだけでOKと謳っているのはあながち間違いではないかもしれない。
模擬試験集の質は高い。実際に試験を受けてみて、レベル感的にこちらの問題集の方がやや難しい、もしくは同じくらい、という印象を持った。
有名なサイト。
ところどころ情報が古かったり、変な解説もあるが、無料で大量に問題をこなせるという点で素晴らしい。
ここに掲載されている約400問を一通りこなした。
Kindleで模擬問題集が700円程度と安い値段で売られていたので、試験前日に購入した。
模擬試験形式の問題が130問と、内容からサービス名を当てる問題が128問掲載されている。
これが最後の追い上げにけっこう効いた。
模擬試験問題集はほとんどが複数選択式で本番の問題レベルより大分難しいという印象だった。
逆に言えばこれがしっかり解けるレベルであれば、本番に安心して臨める。
電子書籍ならではか、一問一答形式で、問題ページをめくったらすぐに解答ページとなる。そのため、学習が非常に進めやすい。
サービス選択問題も地味に良い。
正直いって似たような名前のサービスが多すぎるのがAWSで、覚えるのに苦労をする。この問題を解くことで整理ができた気がする。
競技プログラミングの文脈でも何回か紹介したAnkiという無料ツールを主に利用していた。
Anki Powerful, intelligent flash cards.
紹介はChatGPTに書かせてみよう。
Ankiは高度な記憶術をサポートするフラッシュカードツールである。このソフトウェアはスペースリピーティションシステムを採用しており、学習者が情報を効果的に長期記憶に定着させることを可能にする。利用者は自分だけのカードを作成でき、テキスト、画像、音声、動画を組み合わせて多様な学習材料を構築できる。また、Ankiはクロスプラットフォーム対応であり、様々なデバイス間で学習内容を同期することができる。カスタマイズ性が高く、プラグインを通じて機能拡張も可能であるため、ユーザーのニーズに合わせた学習環境を整えることができる。これらの特徴により、Ankiは言語学習、医療、法律など、多岐にわたる分野で活用されている。
まぁ色々と書いているが、めっちゃ使いやすい単語帳カードアプリと思っておけば間違いはないはず。WEBでもクライアントPCでも使える。
自分もあまり使いこなせていないが簡単に紹介をする。
ユーザー登録をして、カードを登録すると、こんな感じで問題が出てくる。
テキストだけではなく、HTMLや画像も貼り付けられるのがポイント。
答えが分かったら解答を表示
ボタンを押す。
そうすると予め登録した答えと共に、もう一度
~簡単
までのボタンが出てくる。
ここがAnkiの肝の部分である。上にある期間は次に問題が出現するまでのインターバルである。
つまり難しいと感じたらすぐに出てくるし、簡単だと感じたらしばらく出さないという制御がされている。
なお、ここの選択肢ごとの期間の設定は自分なりにカスタマイズすることが可能である。
この機能により覚えられていないカードは多く出現させて集中的に学習できる。
逆に一度覚えたと思っていたカードも適当なタイミングで再出現するので、繰り返すことで定着がされていく。
紹介してきた問題集で「明らかにこれは分かる」という問題以外はAnkiに登録をするようにしていた。
正直に言って登録する手間はある。だが、その時間を考えても圧倒的に登録した方が学習効率が高いと感じた。
このように無料で使えるのに、かなり強力なツールである。
ちなみに「登録する手間がある」というのが唯一の欠点のように感じるが、登録APIなんかも用意されているので、プログラムで登録を自動化する…なんてことも理論上は可能である。
横浜のピアソンVUE試験センターで受験をした。
受付をすると簡単な注意事項確認があり、提出と同時に身分証の確認と写真撮影がある。身分証は2種類用意する必要がある点が注意。ちなみに自分は予約時間の30分前くらいに受付をしたが、問題なく手続きができた。
このあたりは当日の状況によるのかもしれない。ここからは箇条書きで簡単にまとめる
ざっとこのような流れだった。
一度見直した際に「確実にこれはあっている」と感じる問題が41問ほど、24問ほどは「確証はできないが、2択か3択程度に絞り込めている」という状態だった。そのため、確率的に考えてボーダーの46問に届かないということはないだろうと信じて提出したところ「合格」と表示されていたので一安心をした。詳細の得点は表示されていなかったと思うが、8割くらいは少なくとも正解できたのでは、という手ごたえがあった。
AWS Certification AccountのExam Historyでスコアを確認できた。
806点ということで、予想通り8割程度のスコアであった。
これは気になっている人も多いと思う。
感覚としてはAWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説に出ているレベルより少し難しい、という印象だった。
やはりUdemyの「【CLF-C02版】これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座(豊富な試験問題300問付き)」くらいな感じだろうか。
ちゃんと数えていなくて申し訳ないが、10問ほどが2択形式、残りは全て1択という感じだった。
「AWS認定 クラウドプラクティショナー 模擬問題集」ではほぼ2択~4択で「やべー」と思っていたので、いい意味で肩透かしを食らった感じすらあった。
以上、合格体験記みたいな日記であった。もっと詳細な情報を聞きたい人がいたらXか何かに連絡をください。ではでは。